宝鹿ほうろく)” の例文
また税関のある地方からは珊瑚珠さんごじゅ、宝石、布類、羅紗らしゃきぬ及び乾葡萄ほしぶどう乾桃ほしもも乾棗ほしなつめ類、また地方によっては皮あるいは宝鹿ほうろく血角けっかくを納めるところもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其芽それがだんだん大きくなって枝に枝を生じ、その枝が成長して九月頃になると全く成長の極に達するのです。最も大なる宝鹿ほうろくの角はその長さが一じょうしゃく程ある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
また、宝鹿ほうろくは四月、五月の間は自分の頭の血角をよく保護するためにそんなに遠いところに遊びに出ないけれども、土人は巧みにこの血角けっかく宝鹿ほうろくを撃ち止めるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)