“中間(なかま)” の例文
己(お)いらは少(ち)つとも聞かなかつたと正太もちうちうたこかいの手を止めて、誰れか中間(なかま)が来たのでは無いかと嬉(うれ)しがるに
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此地の口碑によれば、昔はヱタに長利派、八矢(はちや)、中間(なかま)の三種族あつたが、後に皮田といふ一種族新に起り、専ら獣類の皮を取り扱ふ様になつた、云云。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
そうだがこのごろはどんなソサヤジーにも面(つら)を出して。高等官の中間(なかま)にでもはいったように威張っているそうだ。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
唖の女は翌晩もその翌晩も翌翌晩も病床に来て夫婦の道を行(おこな)った。石川は困ってそのことを中間(なかま)にざんげして
唖娘 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
坊様達、少し退(の)いて下されい。拙者は今日切腹して相果てる一人じゃ。我々の中間(なかま)には辞世の詩歌などを
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夫(そ)れといふと奴(やつ)の中間(なかま)がばらばらと飛出(とびだ)しやあがつて、どうだらう小(ちい)さな者(もの)の萬燈(まんどう)を打(うち)こわしちまつて、胴揚(どうあげ)にしやがつて、見(み)やがれ横町(よこてう)のざまをと一人(にん)がいふと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それといふと奴の中間(なかま)がばらばらと飛出しやあがつて、どうだらう小さな者の万燈を打(ぶち)こわしちまつて、胴揚(どうあげ)にしやがつて、見やがれ横町のざまをと一人がいふと
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
革緒(かわを)の雪駄(せつた)おとのみはすれど、馬鹿ばやしの中間(なかま)には入らざりき、夜宮(よみや)は事なく過ぎて今日一日の日も夕ぐれ、筆やが店に寄合しは十二人、一人かけたる美登利が夕化粧の長さに
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
革緒(かわを)の雪駄(せつた)おとのみはすれど、馬鹿(ばか)ばやしの中間(なかま)には入(い)らざりき、夜宮(よみや)は事(こと)なく過(す)ぎて今日(けふ)一日(にち)の日(ひ)も夕(ゆふ)ぐれ、筆(ふで)やが店(みせ)に寄合(よりあひ)しは十二人(にん)、一人(にん)かけたる美登利(みどり)が夕化粧(ゆふげしやう)の長(なが)さに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お前(まへ)は性根(しやうね)を何處(どこ)へ置(お)いて來(き)たとからかはれながらも遊(あそ)びの中間(なかま)は外(はづ)れざりき。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)