“中間部屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちうげんべや50.0%
ちゅうげんべや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
送りしが或日番町邊ばんちやうへん屋敷やしき中間部屋ちうげんべや小博奕こばくちありて不※ふと立入しに思ひの外利運りうんを得たりもとよりこのむ道なれば其後は彼方此方と博奕場ばくちば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いや、さかんだな。」と、火鉢ひばちを、鐵火てつくわにおめしまたはさんで、をかざしながら莞爾につこりして、「後藤君ごとうくん、おらくに——みなみなよ、おれわり一杯いつぱいやらう。」殿樣とのさま中間部屋ちうげんべやおもむきがある。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中間部屋ちゅうげんべやに馬鹿ばなしがはずんでいるらしく、どっと起こる笑い声が遠くの潮騒しおさいのように含んで聞こえる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一種茫漠たるこの人物は、この脇坂の中間部屋ちゅうげんべやにこれでもう十日ばかり流連荒亡るれんこうぼうしている。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)