中間部屋ちゅうげんべや)” の例文
中間部屋ちゅうげんべやに馬鹿ばなしがはずんでいるらしく、どっと起こる笑い声が遠くの潮騒しおさいのように含んで聞こえる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一種茫漠たるこの人物は、この脇坂の中間部屋ちゅうげんべやにこれでもう十日ばかり流連荒亡るれんこうぼうしている。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)