“三疊”の読み方と例文
新字:三畳
読み方割合
さんでふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驚破すはへば、駈出かけだすばかりに、障子しやうじかどなかばあけたまゝで。……かまちせま三疊さんでふに、くだん提灯ちやうちんすがつた、ついはなさきは、まちみちおほきなあなのやうにみなくらい。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一度いちどうちはひつて、神棚かみだなと、せめて、一間ひとまだけもと、玄關げんくわん三疊さんでふつちはらつた家内かないが、また野天のでん逃戻にげもどつた。わたしたちばかりでない。——みなもうなか自棄やけつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
敷合しきあはたゝみ三疊さんでふ丁度ちやうど座布團ざぶとんとともに、そのかたちだけ、ばさ/\のすゝになつて、うづたかくかさなつた。したすゝだらけ、みづびたしのなかかしこまつて、きつける雪風ゆきかぜ不安ふあんさに、そと勇氣ゆうきはない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)