“雪風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきかぜ75.0%
せっぷう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪風ゆきかぜに熱い頬を吹かせながら、お葉はいい心地こころもち庭前にわさきを眺めていると、松の樹の下に何だか白い物の蹲踞しゃがんでいるのを不図ふと見付けた。どうやら人のようである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
敷合しきあはたゝみ三疊さんでふ丁度ちやうど座布團ざぶとんとともに、そのかたちだけ、ばさ/\のすゝになつて、うづたかくかさなつた。したすゝだらけ、みづびたしのなかかしこまつて、きつける雪風ゆきかぜ不安ふあんさに、そと勇氣ゆうきはない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
前隊の将士は、泣かんばかりな顔を揃えて、雪風せっぷうの中から答えた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)