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一杯
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いっぺえ
ふりがな文庫
“
一杯
(
いっぺえ
)” の例文
庄「まア/\宜い、
若衆
(
わけいし
)
さん、買う買わねえは兎も角も
一杯
(
いっぺえ
)
此処で飲みねえ、お
前
(
めえ
)
も何だろう、腹からの
車挽
(
くるまひき
)
じゃアあるまい
家
(
うち
)
は何処だい」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こうやって自分の手にかけたお座敷で、
兄弟分
(
きょうでえぶん
)
がこしれえたお庭を眺めながら、旦那様のお
相伴
(
しょうばん
)
をして
一杯
(
いっぺえ
)
頂戴出来るなんて職人
冥利
(
みょうり
)
の行止まりでげしょう。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その蓋を開けるてえと、中には綿が
一杯
(
いっぺえ
)
詰まってるはずだ……と。ほうらこれも間違いなく、そのとおりだ
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
野郎、これで
一杯
(
いっぺえ
)
呑
(
や
)
って来い、なんかと時々親方が投げてくれる金銭で衣食している連中——が、開始前、手に手に
箒
(
ほうき
)
を持って、中央の大円庭に砂を
均
(
なら
)
している。
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
オイ飯を食わしてくれろッてえんで帰っての
今朝
(
けさ
)
、
自暴
(
やけ
)
に
一杯
(
いっぺえ
)
引掛
(
ひっか
)
けようと云やあ、大方
男児
(
おとこ
)
は外へも出るに
風帯
(
ふうてえ
)
が無くっちゃあと云うところからのことでもあろうが
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「
爺
(
とっ
)
つぁんと
一杯
(
いっぺえ
)
飲
(
や
)
ろうと思ってな、酒を二升ばかりさげて来たよ」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
新「
明日
(
あした
)
はまた大生郷辺で
一杯
(
いっぺえ
)
遣って日を暮さなければ成らねえ、仕方がねえから今日は
家
(
うち
)
に寝ようと思って」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宜
(
い
)
いか、
私
(
わし
)
も筏乗で
力業
(
ちからわざ
)
ア
嗜
(
すき
)
だから時々来て一緒にやる事もあるから……旦那さま実に此の子ぐれえ感心な者はありませんよ、私イハア胸え
一杯
(
いっぺえ
)
になりやしたが
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
庄「あゝ
其方
(
そっち
)
の二畳の部屋の方へ出して置いてくれ、穢らしいから……おい
一杯
(
いっぺえ
)
酒を飲もう」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
兄イ兄イ…お
母
(
っか
)
さん黙っておいでなさい…兄イ
此処
(
ここ
)
じゃア話が出来ねえから台所へ往って話をしよう、
己
(
おれ
)
は番場の森松と云う者で、悪い事は腹
一杯
(
いっぺえ
)
やって、今は此方の旦那の
家
(
うち
)
に
食客
(
いそうろう
)
だ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一杯
(
いっぺえ
)
飲んで図に乗っていうのだ、エヽ、おい、それでねえ、マア一杯飲んで
帰
(
けえ
)
った処が、銭イなえと云うから、無くったって
好
(
い
)
いや、
何
(
なん
)
でもお賤さんの
処
(
とこ
)
へ行ってお呉んなせえというと
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
舁夫「どうせ船橋へ
帰
(
かえ
)
りですが、お
廉
(
やす
)
く
願
(
ねげ
)
え
度
(
て
)
えもんで、
帰
(
けえ
)
りですから
一杯
(
いっぺえ
)
飲めりゃア宜いんで、
帰
(
けえ
)
り駕籠でござえやすから、お安く乗っておくんなせえ、まだ船橋まで
余程
(
よっぽど
)
有りますぜ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馬「
婆
(
ばア
)
さま、お茶ア
一杯
(
いっぺえ
)
くんねえ、今の、お客を一人
新高野
(
しんこうや
)
まで
乗
(
のっ
)
けて来た」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なんだ
金太
(
きんた
)
の野郎が酒が強いから
兄
(
あに
)
いもう
一杯
(
いっぺい
)
やんねえと云った、いゝなア
拳
(
けん
)
では負けねえが酒では負けるな、もう
一杯
(
いっぺい
)
大きいので、もう
一杯
(
いっぺえ
)
という、悔しいや
彼
(
あ
)
ん畜生
敵
(
かな
)
わねえ、滅法やった
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あゝ何うも胸がドキ/\して気が落着かねえ、水を
一杯
(
いっぺえ
)
くれねえか
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
杯
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
“一杯”で始まる語句
一杯機嫌