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一日々々
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いちにち/\
其内、
山の
中の
日は、
一日々々と
經つた。
御米からは
可なり
長い
手紙がもう二
本來た。
尤も二
本とも
新たに
宗助の
心を
亂す
樣な
心配事は
書いてなかつた。
起つたり
和いだりして
彼が
歸つてから二
度目の
冬も
一日々々と
短い
日を
刻んで
行つた。
待てば
甘露といふけれど
己れなんぞは
一日々々厭な
事ばかり
降つて
來やがる、
一昨日半次の
奴と
大喧嘩をやつて、お
京さんばかりは
人の
妾に
出るやうな
腸の
腐つたのではないと
威張つたに