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一合
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いちごう
ふりがな文庫
“
一合
(
いちごう
)” の例文
自分は五
勺
(
しゃく
)
飲むのがきまりであるが、この日は
一合
(
いちごう
)
傾けた。この勢いで帰って三角を勉強しようという意気込であった。
酒
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
「煙草の煙を
噛
(
か
)
みしめるのは新手ですね。
尤
(
もっと
)
もあっしなんかは、猫が水を
呑
(
の
)
む時のように、酒を
嘗
(
な
)
めて呑むてを
考
(
かんげ
)
えた。
一合
(
いちごう
)
あると
請合
(
うけあ
)
い一
刻
(
とき
)
は楽しめますぜ」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お杉が
門
(
かど
)
に立って米を乞うた時に、或人が
一合
(
いちごう
)
ばかりの米を与えて、冗談半分に
斯
(
こ
)
う云った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
途中何と
云
(
い
)
う処か知らぬが、左側の
茶店
(
ちゃみせ
)
で、
一合
(
いちごう
)
十四文の酒を二合飲んで、大きな
筍
(
たけのこ
)
の煮たのを一皿と、飯を四、五杯
喰
(
くっ
)
て、
夫
(
そ
)
れからグン/″\歩いて、今の神戸
辺
(
あたり
)
は先だか
後
(
あと
)
だか
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
どちらが斬ったか斬られたか、刀と刀は火花を散らして、
一合
(
いちごう
)
すれば、両人の身は四五間離れて飛びます。どちらにも
怪我
(
けが
)
はなかった。
透
(
すか
)
さず壮士は再び上段の構えでジリジリと寄る。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
實
(
じつ
)
は、
少年
(
せうねん
)
と
共
(
とも
)
に、
只
(
たゞ
)
一口
(
ひとくち
)
に、
堪難
(
たえがた
)
き
空腹
(
くうふく
)
を
滿
(
みた
)
したきは
山々
(
やま/\
)
だが、
待
(
ま
)
てよ、
今
(
いま
)
此
(
この
)
小
(
ちい
)
さい
魚
(
うを
)
を、
周章
(
あは
)
てゝ
平
(
たいら
)
げたとて
何
(
なに
)
になる、
農夫
(
のうふ
)
は
如何
(
いか
)
に
飢
(
うゑ
)
ても、
一合
(
いちごう
)
の
麥
(
むぎ
)
を
食
(
く
)
はずに
地
(
ち
)
に
播
(
ま
)
いて
一年
(
いちねん
)
の
策
(
はかりごと
)
をする
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“一合”の意味
《名詞》
容量の単位の一つ。1升の10分の1。
面積の単位の一つ。1坪の10分の1。
山の麓から頂上までの道のりの10分の1。
戦闘や剣道で、互いに刀を一度打ち合わせること。
いささか。少し。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“一合”で始まる語句
一合戦
一合目