“いちごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一毫71.9%
一合18.8%
一劫3.1%
一盒3.1%
一郷3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この三輪田先生がたまき女史の離婚を評して「二人の職業から来る趣味の差別などは夫婦としての情愛に一毫いちごうも加うる所がないはずでなければならぬ」
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「煙草の煙をみしめるのは新手ですね。もっともあっしなんかは、猫が水をむ時のように、酒をめて呑むてをかんげえた。一合いちごうあると請合うけあい一ときは楽しめますぜ」
一度ひとたびめぐらせば一劫いちごう苦輪くりんを救うという報輪塔が、よくこの風車に似ている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
渠は二人の兵士の尽力のもとに、わずかに一盒いちごうの飯を得たばかりであった。しかたがない、少し待て。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
伝吉の見事に仇を打った話はたちまち一郷いちごうの評判になった。公儀こうぎも勿論この孝子には格別のとがめを加えなかったらしい。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)