“いっきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一驚63.6%
一興27.3%
一橋3.0%
一郷3.0%
逸興3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、主従しゅうじゅうともに一驚いっきょうきっしたのは、其の首のない胴躯どうむくろが、一煽ひとあおり鞍にあおるとひとしく、青牛せいぎゅうあしはやく成つてさっ駈出かけだした事である。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
荒れたものでありますが、いや、茶釜ちゃがまから尻尾しっぽでも出ましょうなら、また一興いっきょうでござる。はははは
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とはいえ、すでに残骸の姿にひとしい五条の一橋いっきょうと六波羅総門のふせぎぐらいが、よくこの頽勢たいせいをもり返しうるものとは今は誰にも思えていなかった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現に「農家義人伝」は「伝吉、一郷いっきょう悪少あくしょうと共にしばしば横逆おうげきを行えりと云う。妄誕もうたん弁ずるに足らざる也。伝吉は父讐ふしゅうを復せんとするの孝子、あに這般しゃはん無状ぶじょうあらんや」と「木の葉」の記事を否定している。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
主客談笑の間、和気陶然わきとうぜんとして逸興いっきょう更にくる事なけん。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)