“蝶鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てふとり80.0%
てうどり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、蝶鳥てふとり几帳きちやうを立てた陰に、燈台の光をまぶしがりながら、男と二人むつびあふ時にも、嬉しいとは一夜も思はなかつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しんならず、せんならずして、しかひと彼處かしこ蝶鳥てふとりあそぶにたり、そばがくれなる姫百合ひめゆりなぎさづたひのつばさ常夏とこなつ
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
柿色かきいろ蝶鳥てうどりめたる大形おほがた浴衣ゆかたきて、黒襦子くろじゆす染分絞そめわけしぼりの晝夜帶ちうやおびむねだかに、あしにはぬり木履ぼくりこゝらあたりにもおほくはかけぬたかきをはきて、朝湯あさゆかへりに首筋くびすぢ白々しろ/″\手拭てぬぐひさげたる立姿たちすがた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)