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蝶鳥
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てふとり
ふりがな文庫
“
蝶鳥
(
てふとり
)” の例文
が、
蝶鳥
(
てふとり
)
の
几帳
(
きちやう
)
を立てた陰に、燈台の光を
眩
(
まぶ
)
しがりながら、男と二人むつびあふ時にも、嬉しいとは一夜も思はなかつた。
六の宮の姫君
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
神
(
しん
)
ならず、
仙
(
せん
)
ならずして、
然
(
しか
)
も
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
、
彼處
(
かしこ
)
に
蝶鳥
(
てふとり
)
の
遊
(
あそ
)
ぶに
似
(
に
)
たり、
岨
(
そば
)
がくれなる
尾
(
を
)
の
姫百合
(
ひめゆり
)
、
渚
(
なぎさ
)
づたひの
翼
(
つばさ
)
の
常夏
(
とこなつ
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
柿色に
蝶鳥
(
てふとり
)
を染めたる大形の
裕衣
(
ゆかた
)
きて、
黒襦子
(
くろじゆす
)
と
染分
(
そめわけ
)
絞りの
昼夜帯
(
ちうやおび
)
胸だかに、足にはぬり
木履
(
ぼくり
)
ここらあたりにも多くは見かけぬ高きをはきて、朝湯の帰りに首筋白々と
手拭
(
てぬぐひ
)
さげたる立姿を
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この身は、何とも知れぬ人の俤にあくがれ出て、鳥にもならずに、こゝにかうして居る。せめて
蝶鳥
(
てふとり
)
にでもなれば、ひら/\と空に舞ひのぼつて、あの山の頂に、俤をつきとめに行けるものを——。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
蝶
漢検準1級
部首:⾍
15画
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“蝶”で始まる語句
蝶
蝶番
蝶々
蝶々髷
蝶子
蝶衣
蝶足
蝶交
蝶鮫
蝶結