“草樹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさき75.0%
さうじゆ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
断崖きりぎし突当つきあたりますやら、ながれに岩が飛びましたり、大木の倒れたのでさきふさがったり、その間には草樹くさきの多いほど、毒虫もむらむらして、どんなに難儀でございましょう。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其處そこたづねまして、はじめて、故郷ふるさとまでとほくない、四五十里しごじふりだとふのがわかつて、それから、かんざしり、おびつて、草樹くさきをしるべに、つとをかさねてかへつたのでございます。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かつ河陽かやう金谷きんこく別莊べつさういとなむや、花果くわくわ草樹さうじゆ異類いるゐ禽獸きんじうひとつとしてあらざるものなし。とき武帝ぶていしうと王鎧わうがいへるものあり。驕奢けうしや石崇せきそう相競あひきそふ。がいあめもつかまれば、そうらふもつたきゞとす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)