“をじゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雄獅子50.0%
雄獅50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ執念深しゆうねんぶか鐵車てつしや四邊あたり徘徊はいくわいしてるのは、二十とうばかり雄獅子をじゝと、三頭さんとう巨大きよだいなる猛狒ゴリラとのみであつた。
『それツ。』と一聲いつせい吾等われら周章狼狽あわてふためい鐵檻てつおりくるまなか逃込にげこんだが、危機一髮きゝいつぱつ最後さいご逃込にげこんだ武村兵曹たけむらへいそうはまだその半身はんしん車外しやぐわいにあるのに、ほとんど同時どうじ飛付とびついて雄獅子をじゝのために
獅子しゝが? 何處どこに?。』と一同いちどうきつとなつて、そのゆびさかたながめると、はたしてひやくヤードばかりはなれたる日當ひあたりのよきくさうへに、一頭いつとう巨大きよだいなる雄獅子をじゝよこたはつてつたが、鐵車てつしやひゞきたちまちムツクと起上おきあが
べう、十べう大叫喚だいけうくわん、あはや、稻妻いなづま喰伏くひふせられたとおもつたが、このいぬ尋常じんじやうでない、たちまちむつくときて、をりからをどかゝ一頭いつとう雄獅をじゝ咽元のどもと噛付くひついて、一振ひとふるよとへたが