-
トップ
>
-
りゆうこう
唯皆あまり
仲間づきあひが
盛んに
行はれたゝめに、
歌は、お
互ひによい
影響ばかりでなく、わるい
流行を
起すことになりました。
この
模樣はまづ
日本にしか
見られないもので、
古墳の
内部やその
他の
品物にもよくつけてあるのですが、
餘り
珍しいので
近頃西洋あたりで
流行する
模樣かと
思ふ
人があるくらゐです。
だがこの
人の
歌全體に、かならずしも
世間でいふようなものばかりでなく、やはり
當時流行の、はでなこせ/\したものもないではありません。
その
中最も
古くからあつたのは
圓塚、その
次ぎに
出來たのが
前方後圓、それから
最後に
流行して
來たのは
四角塚でありますが、この
前方後圓と
四角な
形はやがて
廢れてしまつて、
奈良朝時代からは
こんな
勝れた
歌が、しかも
非常に
貴い
方々のお
作に
出て
來てゐるに
拘らず、
世間の
流行は、
爲方のないもので、だん/\、
惡い
方へ/\と
傾きました。