“らうどうしや”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
勞働者	66.7%
労働者	33.3%

勞働者

其（そ）の間（あひだ）彼（かれ）は只（たゞ）の一度（ど）でも軟（やはら）かな飯（めし）を快（こゝろ）よく嚥（の）み下（くだ）したことがない、勞働者（らうどうしや）の多（おほ）く貪（むさぼ）らねばならぬ強健（きやうけん）なる胃（ゐ）は到底（たうてい）軟（やはらか）な物（もの）に堪（た）へ得（う）る處（ところ）ではない。

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

アメリカの資本家（しほんか）に搾取（さくしゆ）されるのも、日本（にほん）の資本家（しほんか）に搾取（さくしゆ）されるのも同（おな）じわけだが、日本（にほん）の勞働者（らうどうしや）としては、全（まつた）く『同（おな）じわけ』に行（ゆ）かない心理（しんり）が殘（のこ）つてゐる。

桜と狆と愛国心：コスモポリタンの心理 (旧字旧仮名) ／ 堺利彦(著)

労働者

しかし次（つぎ）の日（ひ）の暮（く）れ方（かた）、おれは帰（かへ）りゆく労働者（らうどうしや）のすべての拳（こぶ）しの中（うち）に握（にぎ）り占（し）められたビラの端（はし）を見（み）た電柱（でんちう）の前（まへ）に、倉庫（さうこ）の横（よこ）に、風（かぜ）にはためく伝単（でんたん）を見（み）た、同志（どうし）よ安（やす）んぜよ

生ける銃架：――満洲駐屯軍兵卒に―― (新字旧仮名) ／ 槙村浩(著)