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みつ/\
されば我
髷をば切取って、
之にて胸をば晴し、其の方は
一先こゝを
立退いて、相川新五兵衞方へ
行き
密々に万事相談致せ、此の刀は
先つ頃藤村屋新兵衞方にて買わんと思い
手引とし
金子才覺致させんには
調達すべき事もあらんと云に
任せ
遂に其儀に
決し
密々用意して天一坊と大膳の兩人は
長洞村を出立し信州下諏訪へと
赴たり
漸く遠藤屋彌次六方へ
着し
案内を
乞先年の事を
さし置てお光は
家主長助方へ赴き
貴君樣に
折入て
密々御願ひ申度一大事の出來候まゝ
態々參りしなり併し乍ら
人樣の前にては申し上難きことなれば
何卒内々にて
御相談願ひ上度と
言により長助は如何にも承知なりとて
早速自身の家内に向ひ其方は
何方なりとも少しの
間だ
行てを
當奉行支配の地なれば
捨置難しと
密々調べられし
上この段
御老中筆頭松平
伊豆守殿へ御屆に及ばるれば
早速御老中
若年寄御相談の
上先伊豆守殿
御役宅へ
相招き
實否取糺しの上にて御落胤に相違なきに於ては
速かに
上聞に
達し
取計ひ方も有べしと
評議一決し則ち松平伊豆守殿より
公用人を