“ひそひそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
密々76.7%
窃々10.0%
秘々6.7%
秘鼠秘鼠3.3%
竊々3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『そう云われて思い出した。——夢かと思っていたが、じゃあ今ここで、密々ひそひそ云っていた二人の話はあれあほんとの事か』
魚紋 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
などと密々ひそひそささやき交わし、指真似ゆびまねや、眼くばせで、各〻、いつも通りの部署につくべく分れて行く。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淼々びょうびょうたたえられた湖の岸には町の人達、老若男女が湖水をはるかに見渡しながら窃々ひそひそ話に余念がない。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夜は書きものやら書見やらなし、十一時半頃就寝し、それより二人窃々ひそひそ相話し、何やら分り申さず候えども、その声は二時過ぎまで聞え申し候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
周匝めぐりには五六人の男の児が立つて居て、何か秘々ひそひそと囁き合つて居る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
会計報告が、つつましやかに、秘々ひそひそと示された。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
暫くの間私を案内した男は其の宿の内儀と、——多分斯う想像するのですが、——周旋料に就いて小声で秘鼠秘鼠ひそひそと相談し合って居る様子でありました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
近付くまゝにうちの様子を伺えば、寥然ひっそりとして人のありともおもわれず、是は不思議とやぶれ戸に耳をつけて聞けば竊々ひそひそささやくような音、いよいよあやしくなお耳をすませばすすなきする女の声なり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)