“窃々”のいろいろな読み方と例文
旧字:竊々
読み方割合
ひそひそ50.0%
くす/\16.7%
こそこそ16.7%
こつそり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜は書きものやら書見やらなし、十一時半頃就寝し、それより二人窃々ひそひそ相話し、何やら分り申さず候えども、その声は二時過ぎまで聞え申し候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
会計係が窃々くす/\笑ひながら答へると、中村氏は腑に落ちなささうな顔をして、小切手を裏返してみたり、すかしてみたりしてゐたが、暫くすると
なんの嘘をつけ熊坂なものか! 昼トンビの窃々こそこそだろう! おっと不可ねえ晩だっけ、晩トンビなんてあるものじゃァねえ。どっちみち好かねえ爺く玉さね。帰ってくんな。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
乳母 誓文せいもん、ござります。ロミオどのは追放つゐはうぢゃほどに、世界せかいくづれうと、もどってなんのかのとはッしゃらうはずい。よしやもどらッしゃるにせい、ほんの窃々こつそり内密沙汰ないしょざたぢゃ。