“こそ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
密々33.3%
狐鼠々々33.3%
孤鼠々々11.1%
狐鼠〻〻11.1%
竊鼠々々11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人限きりになると、何れもほつと息を吐いて、今し方お吉の腰掛けた床の間に膝をすれ/\に腰掛けた。かくて十分許りの間、田舍言葉で密々こそ/\話合つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
きまりで居眠りを始める生徒や、狐鼠々々こそ/\机の下で無線電話をかける技師までが、唯もう行儀よくかしこまつて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
だよ、おとつゝあつから」おつぎは小聲こごゑでいつた。さそうた踊子をどりこしかめて勘次かんじ容子ようす自分じぶんにらみつけられてやうかんじたので、孤鼠々々こそ/\けた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
捲り縮めたる袖を体裁きまり悪げに下して狐鼠〻〻こそ/\と人の後に隠るゝもあり。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いはれ無く撲殺うちころし村方を逐轉ちくてんして江戸へ出小川町竹田長生院方へ奉公に住込すみこみ奉公中竊鼠々々こそ/\物をぬすため其後麹町へ醫業を開き一時僥倖さいはひを得ると雖もたちま病家びやうかも無なりしより惡漢者しれものあつめて博奕宿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)