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狐鼠々々
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こそ/\
ふりがな文庫
“
狐鼠々々
(
こそ/\
)” の例文
妙な薄笑ひをし乍ら、今し方壁の鼠穴へヘシ込んだ許りの濡れた古足袋を、二つ揃へて敷居際に置いたなり、障子を閉めて
狐鼠々々
(
こそ/\
)
下りて行く。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
極
(
きま
)
りで居眠りを始める生徒や、
狐鼠々々
(
こそ/\
)
机の下で無線電話をかける技師までが、唯もう行儀よくかしこまつて居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それから、
借
(
か
)
りのある
賣女屋
(
ばいぢよや
)
の
前
(
まへ
)
は
笠
(
かさ
)
を
傾
(
かたむ
)
けて、
狐鼠々々
(
こそ/\
)
と
隱
(
かく
)
れるやうにして
通
(
とほ
)
つたが、まだ
何處
(
どこ
)
も
起
(
お
)
きては
居
(
ゐ
)
ない、
春
(
はる
)
濃
(
こまや
)
かに
門
(
もん
)
を
鎖
(
とざ
)
して、
大根
(
だいこん
)
の
夢
(
ゆめ
)
濃厚
(
こまやか
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それならそれで
可
(
いゝ
)
さ。階級を打破して
迄
(
まで
)
も、気に入つた女を貰ふ位の心意気が有るなら、又面白い。何故そんなら、
狐鼠々々
(
こそ/\
)
と
祝言
(
しうげん
)
なぞを為るんだらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
々
3画
々
3画
“狐鼠”で始まる語句
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狐鼠泥
狐鼠〻〻
狐鼠泥棒