“みつご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三歳児43.8%
三歳兒18.8%
三子12.5%
三歳子12.5%
嬰児6.3%
密語6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塹壕の外に故意わざと足を投出したり、手を突出したりして受けた負傷と、銃身を構えて前進しながら受けた傷とは三歳児みつごでも区別出来ることを汝等は知らんのか。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
氣分すぐれて良き時は三歳兒みつごのやうに父母の膝にねぶるか、白紙を切つて姉樣の製造おつくりに餘念なく、物を問へばにこ/\と打笑みて唯はい/\と意味もなき返事をする温順おとなしさも
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その顏ごとに名があります。伊豫いよの國をエひめといい、讚岐さぬきの國をイヒヨリひこといい、阿波あわの國をオホケツ姫といい、土佐とさの國をタケヨリワケといいます。次に隱岐おき三子みつごの島をお生みなさいました。
其涙そのなみださとしぬぐはれてなほかなしく、にすがりて何時いつまでもきしが、三歳子みつごたましひいつはりにはらで、このこと心根しんこんにしみてかなしければこそ、其夜そのよ閑燈かんとうのもとに令孃ひめがみて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ゆえあってそちと君尾とは、生まれ落ちるから手もとに置けず、残念ながら嬰児みつごのうちから、一人は銅兵衛、一人は平左衛門へ託して傅育ふいくさせたのだが、逢わざること十数年! ……兵庫兵庫!」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
濃霧のうむはそそぐ……声もなき声の密語みつごや。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)