“ほうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
法鼓30.8%
宝庫23.1%
蓬壺15.4%
保古7.7%
寶庫7.7%
方壺7.7%
豊庫7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに、法鼓ほうこがとどろき、再びの梵鐘ぼんしょうが鳴ると、二人の稚子僧ちごそうが進んできて、魯達のかぶっている帽子をとらせ、彼の手をとって上人の法座の下へ、ひざまずかせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに一じんの薪となるべきを、幸にしる者にあひひて死灰しくわいをのがれ、韻客ゐんかくため題詠だいえい美言びげんをうけたるのみならず、つひには 椎谷侯しひやこうあいほうじて身を宝庫ほうこに安んじ
検非違使けびいしさえも、法令の禁ずる摺衣すりごろもを着けて、白昼の大道を踊り歩いた。蓬壺ほうこの客もまた一団となって繰り出した。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかし棭斎は狩谷保古ほうこの代にこの家に養子に来たもので、実父は高橋高敏たかはしこうびん、母は佐藤氏である。安永四年のうまれで、抽斎の母ぬいと同年であったらしい。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それを幻花子げんくわしがチラとみゝはさんで、大井村中おほゐむらぢうのこらずさがして、やうや野中氏のなかし寶庫ほうこ突留つきとめるともなく、貝塚かいづかの一ひらいて其所そこ養鷄場ようけいぢやう設立せつりつする大工事だいこうじおこり、此期このき利用りようして土方どかた買收ばいしう
と半蔵は至極しごく大まじめだ。さびしさに浮かれる風狂の士か。はすの葉をかぶって吟じ歩いたという渡辺方壺ほうこ(木曾福島の故代官山村良由が師事した人)のたぐいか。半蔵のは、そうでもなかった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ほう、二十七度か。うん、シベリアがウクライナ以上の豊庫ほうこになる日が来たぞ」