“はうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
保古50.0%
仿古50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既にしば/\云つた如くに、わたくしは棭斎の詳伝の有無いうむを知らない。しかし見聞けんもんの限を以てすれば、其妻であつた狩谷保古はうこの第三女は生歿の年月が不詳であるらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは既に云つたやうに、棭斎は此より先に実家高橋氏を去つて保古はうこが湯島の店津軽屋に来てをり、此時家督相続をして保古の称三右衛門をいだかとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは此に拠つて棭斎の妻が狩谷保古はうこの第三女であつたことを知る。しかし其生歿を明にすることを得ない。天竜寺には棭斎の墓があつて、妻狩谷氏の墓は無い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
けて見ると、外でもない立派な画帖で、表紙に「仿古はうこ小品」と題し、第一面には「喜夜不寝」といふ四文字を、あとには得意の山水が幾枚かき込むであつた。