“ふりあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
揮上33.3%
振上22.2%
振挙22.2%
振合11.1%
掉上11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此方こちらは生垣でみちがありませんから、慌てゝ前の方の大豆や小豆などが干してある所へ来て、むしろつまずいて倒れる所を、丹三郎が長刀ながもの揮上ふりあげ、一刀に太左衞門を切ろうとする
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
からすあらそふとものがるゝことはかなはずすみやかに白状せよとさとされければ大膽無類の長庵も最早もはやかなはじとや思ひけん見る中に髮髯かみひげ逆立さかだち兩眼りやうがんそゝ惡鬼羅刹あくきらせつの如きおもて振上ふりあげ一同の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「わツ、」とさけんで、咽喉のどつかんだまゝ、けやうとして振挙ふりあげたの、すぢつてぼうごとくにげると、をんなざうつるのやうに、ちら/\とかみくろく、青年わかもの肩越かたごしつばさみだしてひるがへつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちょうどこのくらいの振合ふりあいをした嬢様がある。
その時乞食僧はつえ掉上ふりあげ、「手段のいかんをさえ問わざれば何ののぞみか達せざらむ。」
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)