振上ふりあ)” の例文
うまれてはじめて『わるい』といふことをほんたうにつた、自分じぶんわるいとおもひながらぼう振上ふりあげ/\してかめつのに夢中むちうになつてしまつた、あんな心持こゝろもちはじめてだ
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
からすあらそふとものがるゝことはかなはずすみやかに白状せよとさとされければ大膽無類の長庵も最早もはやかなはじとや思ひけん見る中に髮髯かみひげ逆立さかだち兩眼りやうがんそゝ惡鬼羅刹あくきらせつの如きおもて振上ふりあげ一同の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)