“振挙”の読み方と例文
読み方割合
ふりあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらく、どうぞ」宮は取乱したる泣顔を振挙ふりあげて、重きまぶたの露を払へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「わツ、」とさけんで、咽喉のどつかんだまゝ、けやうとして振挙ふりあげたの、すぢつてぼうごとくにげると、をんなざうつるのやうに、ちら/\とかみくろく、青年わかもの肩越かたごしつばさみだしてひるがへつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)