“ふたご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フタゴ
語句割合
双生児44.2%
双児15.8%
双子14.7%
二子6.3%
孿生3.2%
雙生2.1%
兩兒2.1%
双生子2.1%
2.1%
双嬰1.1%
双生1.1%
双生兒1.1%
孖子1.1%
孿1.1%
雙兒1.1%
雙生子1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間の双生児ふたごにはめづらしい一つの胞衣えなに包まれて居たのでしたよ、などとこんな話を口の中でした瑞樹みづきの顔をのぞかうとするのでしたが
遺書 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
志乃しのの方と申しましてな。そこで紀州のお館様やかたさま、ご寵愛なされたのでございますよ。そうしてお子様をもうけましたので。それも双児ふたごのお姫様をね。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
双子ふたごと千枝子は揃ひの人形、滿と健と薫はバロンのたま、晨は熊のおもちや、榮子は姉達のより少しちいさいだけの同じ人形を貰つた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二子ふたごの渡の如きは、晩方になれば、來るは/\、糞車數百の多きに及ぶ。神經家ありて、糞車と同舟することを嫌はば、終に渡るに由なかるべし。
東京の近郊 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)
そこで早速自分の所有のを出して見競べて視ると、兄弟が孿生ふたごか、いづれをいづれとも言ひかねるほど同じものであつた。自分のの蓋を丹泉の鼎に合せて見ると、しつくりと合する。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
三月のはじめ下總神崎の雙生ふたごの岡より筑波山を望みて詠ずる歌并反歌
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
またの名は大多麻流別おほたまるわけといふ。次に女島ひめじま二一を生みたまひき。またの名は天一根あめひとつねといふ。次に知訶ちかの島二二を生みたまひき。またの名はあめ忍男おしをといふ。次に兩兒ふたごの島二三を生みたまひき。
御冗談でしょう。そんなものに刺されてたまるものか——ね、御両人、よっく聞いて貰いましょう。話は五年前だ。御当家から園山様へ縁付かれた百枝様が、御里の御当家に帰って双生子ふたご
鹿のふたごと云う奴には、わたしでさえ気が揉めた。
産婦は絹布の夜具によりかかり呻吟しんぎんしおるより、早速医師はそれぞれ手を尽くしようやく産ますれば、後よりまた産まるる双嬰ふたご
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
杉窪の里の、銅兵衛殿の娘ごの、君尾様までが同じように、紀州家の息女であろうとは? まるで俺には夢のようだよ。そうすると俺は双生ふたごの姉妹から、愛されたことになるのだなあ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ありますよ、——あつしもあんまり變だから、それとなく訊いて見ると、宗次といふ双生兒ふたごの弟があつた相ですが、二年前に死んだといふ噂で、——尤もこれは打つ買ふ飮むの三道樂に身を
また他の者は孖子ふたごが生れたと話した。そしても一人は氷島人等の間に何人も知つてゐる娘——あの美しいジャンニイ・カロフが、プルウリヴォ區の或る弱つた金持の老人と結婚したと語つた。
因って徒歩して一都城に到り、僧となる。跡に残った驢は孿生ふたごの男児を生み、その子孫皆孿ふたごで金銀茶布を有し、いつも富み、その後胤殖えて支那人となったと。
しかしてこは定かに明らかに聖書にしるさる、即ち母の胎内にて怒りを起しゝ雙兒ふたごのことにつきてなり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
御冗談でせう。そんなものに刺されてたまるものか——ね、御兩人、よつく聞いて貰ひませう。話は五年前だ。御當家から園山樣へ縁付かれた百枝もゝえ樣が、郷里の御當家に歸つて雙生子ふたご