“ふたご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フタゴ
語句割合
双生児43.8%
双子17.5%
双児13.8%
二子6.3%
孿生3.8%
兩兒2.5%
2.5%
雙生2.5%
双嬰1.3%
双生兒1.3%
(他:4)4.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ホラ、君はもう忘れたのかい。例の有名な君の片割かたわれだよ、双生児ふたごの片割だよ。菰田源三郎げんざぶろうさ」
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
十一歳、七歳、三歳——そのほか、間に亡くなった二人、なおその上に、ちょうど折りしくも双生児ふたごが生まれた。
かう云つていて来る母親から次第に遠く離れて双子ふたご急足いそぎあしで女子学院に添つた道を歩くのであつた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「あれきっと双子ふたごのお星さまのおみやだよ」男の子がいきなりまどの外をさしてさけびました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
癖までが全く同じようで、松が時々差挟さしはさむ「阿父さん」という声に気づかなければ、双児ふたごのようだった。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
双子宮ゲミニ双児ふたごの肩組みには、勿論金牛宮タウルスは、主星アルデバランの希伯来ヘブライ称「神の眼アレフ」どおりに
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
勿論兄弟だの二子ふたごだのには、随分よく似た顔もあるだろうが、それだって、見違えるほどのものは少いだろうじゃないか。
白日夢 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
それが、二子ふたご山麓の、万場ばんばを発している十石街道こくかいどうであって、その道は、しばの間をくねりくねり蜿々えんえんと高原を這いのぼっていく。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そこで早速自分の所有のを出して見競べて視ると、兄弟が孿生ふたごか、いづれをいづれとも言ひかねるほど同じものであつた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そこで早速自分の所有のを出して見競みくらべて視ると、兄弟か孿生ふたごか、いずれをいずれとも言いかねるほど同じものであった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
次に兩兒ふたごの島をお生みになりました。
次に兩兒ふたごの島二三を生みたまひき。
鹿のふたごと云う奴には、わたしでさえ気が揉めた。
甲府の牢以来、この二人が離れんとして離るるあたわざるふたごの形で終始していることはあえて不思議ではありませんが、その二人の側に控えて、いっぱしのつもりで同じ焚火を囲んでいるもう一人がろくでもない者であることは不思議です。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三月のはじめ下總神崎の雙生ふたごの岡より筑波山を望みて詠ずる歌并反歌
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
九月一日、滑川より雙生ふたご丘をのぞむ
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「これは御苦労様でした。どうぞこちらへ」と導かるるままに幾間かの座敷を通り抜くれば、結構を極めし間に、産婦は絹布の夜具によりかかり呻吟しんぎんしおるより、早速医師はそれぞれ手を尽くしようやく産ますれば、後よりまた産まるる双嬰ふたご
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「ありますよ、——あつしもあんまり變だから、それとなく訊いて見ると、宗次といふ双生兒ふたごの弟があつた相ですが、二年前に死んだといふ噂で、——尤もこれは打つ買ふ飮むの三道樂に身を持崩して、ひどい野郎だつた相です」
私の父の時代は同時にあなたの時代なのですから、父の時代のことを話す必要などがどうしてありましょう? 私の父と双生子ふたごの兄弟で、共同相続人で、父の後継者であるあなたを
跡に残った驢は孿生ふたごの男児を生み、その子孫皆孿ふたごで金銀茶布を有し、いつも富み、その後胤殖えて支那人となったと。
しかしてこは定かに明らかに聖書にしるさる、即ち母の胎内にて怒りを起しゝ雙兒ふたごのことにつきてなり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「御冗談でせう。そんなものに刺されてたまるものか——ね、御兩人、よつく聞いて貰ひませう。話は五年前だ。御當家から園山樣へ縁付かれた百枝もゝえ樣が、郷里の御當家に歸つて雙生子ふたごを御生みになつた」