“館様”の読み方と例文
読み方割合
やかたさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
志乃しのの方と申しましてな。そこで紀州のお館様やかたさま、ご寵愛なされたのでございますよ。そうしてお子様をもうけましたので。それも双児ふたごのお姫様をね。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あのお面色かおいろ、あの髪飾りの鼈甲べっこうの、水のしたたるような襟足えりあしの美しさ、あのお紋付、あのお召物、あの模様……ほんにお館様やかたさまのお姫様とても、これほどのことはおありなさるまい
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
駿府すんぷのお館様やかたさまよりお使いにござります」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)