“館松縫助”の読み方と例文
読み方割合
たてまつぬいすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、その時は正香一人ひとりでもなかった。信州伊那いなの南条村から用事があって上京している同門の人、館松縫助たてまつぬいすけという連れがあった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
伊那からそのあとを追い慕って、せめて馬籠まではと言いながら見送って来た南条村の館松縫助たてまつぬいすけのような人もある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
三月にはいって、めずらしい春の大雪は街道をうずめた。それがすっかり溶けて行ったころ、かねて上京中であった同門の人、伊那いな南条村の館松縫助たてまつぬいすけ美濃路みのじを経て西の旅から帰って来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)