“ひろし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
26.7%
比呂志13.3%
6.7%
6.7%
6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と広い勝手の上り口から捨吉を見つけて呼んで入って来たのは、田辺の家の一人子息むすこだ。ひろしと言って、捨吉とはあだかも兄弟のようにして育てられて来た少年だ。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ひろし総生ふそう)は寛でさまざまなもの、例えば秘伝の類、芸妓になる心得だとか地獄を買う田地だとかいうようなものを書いて一しきりは流行はやったものである。
明治十年前後 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
妻は二階に眠れる多加志たかしを救ひに去り、伯母をばは又梯子段はしごだんのもとに立ちつつ、妻と多加志とを呼んでやまず、すでにして妻と伯母と多加志をいだいて屋外に出づれば、さらに又父と比呂志ひろしとのあらざるを知る。
「ねえ、ひろしさん、おじいさんの子供こども時分じぶんから、あのまつは、あったんだね。」と、立雄たつおくんは、べつのことをかんがえていたとみえて、うしろをかえって
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その、おおくの子供こどもたちのなかにも、立雄たつおくんや、ひろしくんは、いちばんこのたかまつあいしている少年しょうねんでした。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人の息子は、体格と云い容貌と云いまるで瓜二つで、二人とも同じような白い蚊飛白かがすりの浴衣を着、同じような黒い錦紗きんしゃの兵児帯を締めている。名前はひろしみのる年齢としは二人とも二十八歳。
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
食後、お苑さんは、去年生れた可愛い赤坊の小さい頭を撫で乍ら、『ひとつお世話いたしませうか、ひろしさん。』と云つた。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かけば、即ちひろしとなるでしょう
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)