“とりつゞ”の漢字の書き方と例文
語句割合
取續100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以て取續とりつゞきの出來できるやう頼み申度尤も丸々まる/\貴樣の厄介やくかいかけるといふわけには非ず是はいさゝかなれども何ぞ商賣でも初めさせて下されよと後藤は用意よういの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
列座れつざ方々かた/″\、いづれもかね御存ごぞんじのごとく、それがし勝手かつて不如意ふによいにて、すで先年せんねん公義こうぎより多分たぶん拜借はいしやくいたしたれど、なか/\それにて取續とりつゞかず、此際このさい家政かせい改革かいかくして勝手かつてとゝのまをさでは、一家いつかつひあやふさふらふ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
與へて江戸表へ立退たちのかせたるに其後夫婦になりて取續とりつゞき今にてはまづ相應さうおうに暮して居ると申事其助けたる市之丞に此ほどめぐあひし處我々夫婦此樣に浪人して困窮こんきうに及ぶを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して取續とりつゞたれども或年あるとし三月節句せつく前金二十兩不足にて勘定かんぢやうたゝざれば是非なく向ふの加賀屋へいた亭主ていしゆあひて此節句前二十兩不足ゆゑ問屋とひやはら行屆ゆきとゞかざるに付何卒節句過まで金子借用致したきむね只管ひたすらたのみければ此四郎右衞門は情有者なさけあるものにて夫は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)