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とひや
頬白、
山雀、
雲雀などが、ばら/\になつて
唄つて
居るから、
綺麗な
着物を
着た
問屋の
女だの、
金満家の
隠居だの、
瓢を
腰へ
提げたり、
花の
枝をかついだりして
千鳥足で
通るのがある
父さんはお
前達のやうに、
竹馬に
乘つて
遊び
廻ることも
好きでした。
雪の
日には
殊にそれが
樂みでした。
大黒屋の
鐵さん、
問屋の三
郎さんなどゝといふ
近所の
子供が、
竹馬で一
緒になるお
友達でした。
彦兵衞
其は又餘り
勝手過る
話しなり
其爲貴樣請人に非ずや殊に此節我等も金子
不手廻りにて
問屋の
勘定滯ほり不自由なせば一兩日の
中に勘定致さるべし
然もなき時は向うより出入にされては
迷惑致すにより貴樣を