“としふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年経60.0%
年古20.0%
年經10.0%
歳経10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年経としふれば葉は河水に落ちて、一種の毒水をかもし、その水を旅人が呑めば甚だしく下痢を病む。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこぞと思ふ天井も、一面に黒み渡りて、年経としふる血の痕の何処いづこか弁じがたし、更科さらしなの月四角でもなかりけり、名所多くは失望の種となる。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
年古としふりた杉の柱廊が続いた。
冬の蠅 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
と馬春堂が、改めてこのほこらを見るに、木組きぐみひさし手斧ちょうなのあとなど、どことなく遠い時代のにおいがあって、建物としては甚だ粗末ですが、屋根においかぶさっている二本松と共に、年古としふることは想像も及びません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたへに一ぽんえのきゆ、年經としふ大樹たいじゆ鬱蒼うつさう繁茂しげりて
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
風雨に歳経としふはだへ死灰しかいの色を成して、うろこも添はず、毛も生ひざれど、かたち可恐おそろしげにうづくまりて、老木の蔭を負ひ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)