“とした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年長62.5%
年経25.0%
戸下12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣地の寺坊の方にはなお、年長としたけた部将たちが兵と共にいたが、その中のひとり加藤光泰みつやすがこれへ来て
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうどこの上口のぼりぐちの辺に美濃みの蓮大寺れんだいじの本堂の床下ゆかしたまで吹抜ふきぬけの風穴かざあながあるということを年経としたってから聞きましたが、なかなかそこどころの沙汰さたではない、一生懸命いっしょうけんめい景色けしき奇跡きせきもあるものかい
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうすれば、世界にもめづらしいと言はれてゐるあの阿蘇の噴烟も、あの宮地にある阿蘇神社も、その火口瀬くわこうらいである数鹿留すがるたきも、戸下とした温泉も、栃木温泉とちぎのをんせんも、みんなその行程の中に入つて行つた。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)