“としかさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年嵩72.4%
年長21.4%
年層2.0%
年増1.0%
年重1.0%
年量1.0%
年長者1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
答えたのは一番年嵩(としかさ)の一等兵である。四十は既に越した風貌である。身体に合わない略服を着て、見すぼらしく見えた。衣嚢(いのう)も小さい。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
平八は幹太郎より三つ年長(としかさ)の二十五歳で、いちじは掛札三席までいったが、三年まえに右足の脛(すね)を骨折して跛(びっこ)になった。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そういってペコペコ頭を下げながら前に進み出たのは、四人の中でも一番年層(としかさ)らしい、色の黒い、逞(たくま)しい鬚男であった。
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
中では一番年増(としかさ)の金ちゃんは尻切(しりき)れ草履(ぞうり)を引きずって門柱(もんばしら)に手を掛けながら扉(とびら)の陰にかくれて恐々覗いている私を誘った。坊ちゃんの小さい姿は町っ子の群れに取り巻かれて坂を下った。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
田舎では妙なもので、婚礼の時は餅を搗(つ)く、村方の者は皆来て手伝をいたします。媒妁人が三々九度の盃をさして、それから、村で年重(としかさ)な婆(ば)アさんが二人来て麦搗唄(むぎつきうた)を唄います。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一番年量(としかさ)の、多分高谷の姿でも真似たつもりだろう、髪を廂(ひさし)に結うて、間色のリボンを付けたのが、子を負ったまま、腰を屈めて、愛嬌の深い丸顔を真赤にしてしきりに謝っている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
彼(かれ)は私(わたくし)よりは四つ五つの年長者(としかさ)で、從(したがつ)て級(くみ)も異(ちが)つて居(を)つたので、始終(しじう)交(まぢは)るでもなかつたが、其頃(そのころ)校内(かうない)で運動(うんどう)の妙手(じやうず)なのと無暗(むやみ)に冐險的旅行(ぼうけんてきりよかう)の嗜好(すき)なのとで、彼(かれ)と私(わたくし)とは指(ゆび)を折(を)られ