“としへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年経85.7%
年歴14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ればさいはひ、芦の中からなかば沼へさし出てゐる、年経としへた柳が一株ある。あすこから沼へ飛びこみさへすれば、造作ざうさなく水の底にある世界へかれるのに違ひない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
年経としへてめぐりう隣人のなつかしさというものは、学問の上でもなお無限の感激を与えずにはいない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
こゝに年歴としへたる藤蔓ふぢづるの大木にまとひたるが谷川へ垂下たれさがりたるあり、とまやまして水くむものたるにくゝしひ、此ふぢづるをたよりとして谷川へくだり、水をくみてたるの口をつめておひ