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年経
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としへ
ふりがな文庫
“
年経
(
としへ
)” の例文
旧字:
年經
だから、いいかえれば、こよいの燈下の三人は、同じふるさとで、ひとつ元木のこぼれ芽が、
年経
(
としへ
)
てここに会したものといってもよい。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それほど
由緒
(
ゆかり
)
のない建築もまたはそれほど
年経
(
としへ
)
ぬ樹木とても何とはなく
奥床
(
おくゆか
)
しくまた悲しく
打仰
(
うちあお
)
がれるのである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
見れば
幸
(
さいはひ
)
、芦の中から
半
(
なか
)
ば沼へさし出てゐる、
年経
(
としへ
)
た柳が一株ある。あすこから沼へ飛びこみさへすれば、
造作
(
ざうさ
)
なく水の底にある世界へ
行
(
ゆ
)
かれるのに違ひない。
沼
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
年経
(
としへ
)
てめぐり
逢
(
あ
)
う隣人のなつかしさというものは、学問の上でもなお無限の感激を与えずにはいない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
鋸鑢に驚く
金物
(
かなもの
)
細工をするに
鑢
(
やすり
)
は第一の道具で、
是
(
こ
)
れも手製に作って、その製作には随分苦心して居た所が、その
後
(
のち
)
、
年経
(
としへ
)
て私が江戸に来て
先
(
ま
)
ず大に驚いたことがある
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
「邪神は
年経
(
としへ
)
たる
蛇
(
おろち
)
なり、かれが
性
(
さが
)
は
婬
(
みだら
)
なる物にて、牛と
孳
(
つる
)
みては
麟
(
りん
)
を生み、馬とあいては
竜馬
(
りゅうめ
)
を生むといえり、この
魅
(
まど
)
わせつるも、はた、そこの
秀麗
(
かおよき
)
に
奸
(
たわ
)
けたると見えたり」と云って
誡
(
いまし
)
めた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
年経
(
としへ
)
ても忘れておられないということは、髪をおろした身にも、やはりうれしいにちがいなかった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
経
常用漢字
小5
部首:⽷
11画
“年”で始まる語句
年
年齢
年増
年紀
年老
年月
年寄
年嵩
年長
年暮