“だんぞく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
断続50.0%
斷續50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斬られた者のうめき声が、泥濘でいねいにまみれてそこここに断続だんぞくする。濡れた刀が飛び違い、きらめき交わして、宛然えんぜんそれは時ならぬ蛍合戦ほたるがっせんの観があった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
時間がおくれて、浦幌うらほろで太平洋の波の音を聞いた時は、最早車室しゃしつの電燈がついた。此処から線路は直角をなして北上し、一路断続だんぞく海の音を聞きつゝ、九時近くくたびれ切って釧路に着いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
苧殻おがらのかわりに麦からで手軽に迎火むかえびいて、それでも盆だけに墓地も家内やうちも可なり賑合にぎわい、緋の袈裟けさをかけた坊さんや、仕着せの浴衣単衣で藪入やぶいりに行く奉公男女の影や、断続だんぞくして来る物貰いや
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
むせびきのこゑきこえめて斷續だんぞく言葉ことばそのことともきゝわきがたく、なかばかかげしのきばのすだれかぜおとするゆふぐれさびし。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふすまりてしづかにけば、斷續だんぞくしてきこゆるものがたり意味いみ明亮めいりやうにあらねども、大方おほかたわたりぬ、ひとありとはらぬものゝことばあまりはたかからず、松野まつのむかひてしたるは竹村子爵たけむらしゝやく家從かじゆうなにがし
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)