“苧殻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おがら86.4%
をがら13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かろやかに肩に懸け、「ほい、水気がえから素敵に軽い。」「まるで苧殻おがらだ、」「お精霊様の、おむかえおむかえ。」とつッぱしる。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
傘は苧殻おがらのように背後へ飛んだ。あとから勘次が来ると閃くように気がついた藤吉、足踏み締めて振り返りざま精一杯に喚いた。
こん度来たのは、脚の苧殻をがらのやうに細い、六歳の娘である。お父うさんを見ようと云ふので、抜足をして、そつと病人の足の処まで来て、横目で見た。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
いかなる茸にても水桶の中に入れて苧殻をがらをもちてよくかき廻して後食へばけつしてあたることなしとて、一同この言に従ひ家内ことごとくこれを食ひたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)