“たいかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイカク
語句割合
体格29.4%
體格23.5%
体骼17.6%
躰格11.8%
台閣5.9%
大鑊5.9%
帯革5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下田の金さんとこでは、去年は兄貴あにきが抽籤でのがれたが、今年は稲公があの体格たいかくで、砲兵にとられることになった。当人はいさんで居るが、阿母おふくろが今からしおれて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
木曾きそのやうに山坂やまさかおほいところには、その土地とちてきしたうまがあります。いくら體格たいかく立派りつぱうまでも、平地へいちにばかりはれた動物どうぶつでは、木曾きそのやうな土地とちにはてきしません。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
僕がやっと体骼たいかくと人格を完成してほっと息をついてるとお前がすぐ僕の足もとでどんな声をしたと思ふね。こんな工合ぐあひさ。もし、ホンブレンさま、こゝの所で私もちっとばかり延びたいと思ひまする。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かれらの躰格たいかくには大小があり、顔だちや年齢もまちまちだったが、のっそりと鈍重なところや、口べたで怠け者だという条件では、多少の差こそあれみな同類に属していた。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
国家社会に対するわれわれ庶民の生活もまずこれに似たものらしい。治世の如何いかん台閣たいかくの諸公の任意にるもので、庶民の力の及ぶべきところではない。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
兵部尚書へいぶしょうしょ鉄鉉てつげんとらえられてけいに至る。廷中に背立して、帝にむかわず、正言して屈せず、遂に寸磔すんたくせらる。死に至りてなおののしるをもって、大鑊たいかく油熬ゆうごうせらるゝに至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
草は腰の帯革たいかくをかくすくらいに長く伸び茂っていた。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)