“かつぷく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恰幅94.4%
体格5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胃弱者に見るやうな蒼黒い顏つきの、細つこい亭主にひきかへて、がつしりと恰幅かつぷくのいゝ、顏色も艶々つや/\して、造作もはつきりしてゐるし、男性的の聲はあけつ放しの性質そのまゝであつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
ある日の暮れ方、滄洲がいつものやうに、縁端えんばたで髯をしごいていい気持になつてゐると、そこへ恰幅かつぷくのいいお爺さんが訪ねて来た。つひぞ見知らぬ顔だが、その髯を見ると、流石の滄洲も吃驚びつくりした。
御存生ごぞんじやうなら川田かはだらうくんだね、はらふくれてゐるところから体格かつぷくと云ひ、ニコヤカなお容貌かほつきと云ひ、えり二重ふタヘつてゐる様子やうすはそつくりだね、なにしろもうかみになつちまつてやうがない
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)