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ぜつとう
語句 | 割合 |
絶島 | 33.3% |
舌頭 | 33.3% |
絶東 | 33.3% |
『
實に
意外です、
君が
此樣な
絶島へ——。』といひつゝ、
染々と
吾等兩人の
姿を
打瞻め
元より
紛議も
葛藤も
恐るゝ
所でない、
正理は
我にあるのだが、
然し
※里の
波濤を
距てたる
絶島に
於て、
既に
唯一の
確證たる
可き
日章旗を
徹去されたる
後は、
我に十二
分の
道理があつても
ぞ掛たりける
頓て引立られし長庵が心の内には
驚怖ども
奸惡長し
曲者なれば何の調べか知ねども我がした惡事は
皆無證據何樣に吟味筋が有るにもせよ此長庵が
舌頭にて左りを
糺せば右へ
拔右を
遁れんとする共
我何ぞ左樣の
舌頭に
欺むかれんや併し夫には何か
證據でも有て左樣には申すか
若も
當座の出たらめなれば思ひ
知すと
睨付れば吉兵衞
莞爾と打笑ひ其方共の
疑ひも理なきにあらず先づ是を
自身の居る窓の下に旅人の
煙草の吸殻を捨てさせるなどとは憐むべきである、
絶東の
米何だけの
威をもよう張らないのであると
米何は思つて居るかも知れません。