“すゝき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
62.8%
32.6%
2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、時々とき/″\そのなかから、くろ拔出ぬけだして、跫音あしおとしづめてて、かどとほりすぎるかとすれば、閃々きら/\すゝきのやうなものがひかつてえる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おなじく桂川のほとり、虎溪橋こけいけうの袂。川邊には柳幾もとたちて、すゝきと蘆とみだれ生ひたり。橋を隔てゝ修禪寺の山門みゆ。同じ日の宵。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
ほかにも、とほつてゐるふねがある。自分じぶんふねつて、たびをしてゐる。あゝして、むかうとほつてゐるふねかられば、われ/\をばこの藤江ふぢえうらで、すゝきりをしてゐる海人あま村人むらびとてゐるだらうよ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
あらたへの ふぢえがうらすゝき海人あまとからむ。たびくわれを
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
のみながら今も云通り兄も近來ちかごろにては丸龜中先一番の旅籠屋だとの評判ひやうばん其所そこで人間の運と云者は知れぬ者元はと云へば些細ささいな居酒屋にて亭主ていしゆが死んだのちは後家一人ゆゑ漸々やう/\すゝき洗濯せんたく人仕事ひとしごと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)