“すひがら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吸殻50.0%
吸殼16.7%
吸穀16.7%
吹殼16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘿月らげつしづか煙草たばこ吸殻すひがらをはたいて、たれにかぎらず若いうち兎角とかくに気の迷ふことがある。気の迷つてゐる時には、自分にもおぼえがあるが、親の意見もあだとしかきこえない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かれはおつぎの意中いちうかいしてるので吸殼すひがらけつしてにつくところへはてないでこまかにんでそとついで他人たにん垣根かきねなかなどへ放棄ほうつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじいへもどると飯臺はんだいそこにくつゝいてめしなかから米粒こめつぶばかりひろしてそれを煙草たばこ吸殼すひがら煉合ねりあはせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
吸穀すひがらがひつゝいてるのでかれちからぱいたゝきつけた。勘次かんじにはそれがてつけにでもされるやうにこゝろひゞいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
むしやくしやして彼れは吹殼すひがらを芝生になげ捨てようとしたが、ふと窓際で手紙を讀みつゞけてゐる少女だちを驚かしてはいけないと思つて、室内のゆかの上に落して踏みにじつた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)