吹殼すひがら)” の例文
新字:吹殻
むしやくしやして彼れは吹殼すひがらを芝生になげ捨てようとしたが、ふと窓際で手紙を讀みつゞけてゐる少女だちを驚かしてはいけないと思つて、室内のゆかの上に落して踏みにじつた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)