“じやうぶくろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
状袋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内部なかから掛金かきがねをかけてひらいて見ると、大阪の知り合ひが、「御馳走さま」と東京語に大きく書いた包み紙の中から、いつもの西洋風の状袋じやうぶくろに、ペンで素直に「お光さま」と書いてあるのも床しかつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
しな受取うけとつて、あを状袋じやうぶくろ上書うはがきをじつとながら、片手かたてれて前垂まへだれのさきをつまむでげつゝ、素足すあし穿いた黒緒くろを下駄げたそろへてつてたが、一寸ちよつとかへして、うらむと、かほいろうごいて
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一寸ちよつとその状袋じやうぶくろを」とをつとほうした。宗助そうすけ自分じぶん火鉢ひばちあひだはさまつてゐるあを封筒ふうとうつて細君さいくんわたした。御米およねはそれをふつといて、なかふくらまして手紙てがみをさめた。さうして臺所だいどころつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)