“かんつう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンツウ
語句割合
姦通80.0%
奸通4.0%
咸通4.0%
感通4.0%
貫通4.0%
鑑通4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スデニ僕ハ、普通ナラバ姦通かんつうシテイルト認メラレテモ仕方ノナイ状態ニ二人ヲ置イタ。僕ハ今モナオ妻ヲ信ジテ疑ワナイ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
其方義夫傳吉の留守中るすちう昌次郎と奸通かんつう致しあまつさへ傳吉歸國きこくせつ密夫みつぷ昌次郎に大金をかたりとら旁々かた/″\以て不埓ふらちに付三宅島みやけじま遠島ゑんたう申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方儀傳吉先妻梅と奸通かんつうに及びしのみならず傳吉あづけ置候金子をかたとり加之そのうへ猿島河原に於て名も知れざる馬丁まご切害せつがいし自分と梅との衣類着替きせかへ置其罪を傳吉へおはせん事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
咸通かんつう元年の春であった。久しく襄陽じょうように往っていた温が長安にかえったので、李がその寓居ぐうきょを訪ねた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
獄に下った時は懿宗いそう咸通かんつう九年で、玄機はあたかも二十六歳になっていた。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しゅうある者は主方しゅうかたへ帰って元の職業を致すと、二百人も居りますなか一人いちにんも不服の者なく改心致しましたは、ひとえにあなた様の義侠の御親切なるお心が銘々に感通かんつう致しました訳でござりましょう
博士を監視していた五十七ヶ国のスパイは、いずれも各自の胸部きょうぶに、貫通かんつうせざる死刑銃弾の疼痛とうつうにわかに感じたことであった。
と南平が承知したから、自分のウチへつれて帰って、伝授をうけ、まず稲荷いなりを拝む法から始めて、加持かじの法、摩利支天まりしてん鑑通かんつうの法など、その他いろいろ二カ月に残らず教えてもらった。
安吾史譚:05 勝夢酔 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)