“うちころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打殺43.2%
撃殺18.9%
射殺16.2%
撲殺13.5%
討殺5.4%
格殺2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『さァ、やつだい一のせつへた』と帽子屋ばうしやつて、『其時そのとき女王クイーンあがり、「とき打殺うちころしてるのはれだ!其頭そのあたまねてしまへ!」とさけびました』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
昨年であつたか岩崎某がその友人である大学生の某を誤つて撃殺うちころしたといふことを聞いた時に、縁も由縁ゆかりもない人であるけれど余は不愉快でたまらなかつた。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
曳手ひくて単節ひとよ荒芽山あらめやまを落ちる時も野武士に鉄砲で追われた、網苧あしお鵙平もずへい茶屋にも鉄砲が掛けてあった、甲斐の石和いさわの山の中で荘官木工作むくさく泡雪奈四郎あわゆきなしろうに鉄砲で射殺うちころされた。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「奥様、堂々たる男子が狐一匹。知れたものです。先生のお帰りまでに、きっと撲殺うちころしてお目にかけます。」
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
打るゝ思ひいつ有體ありてい打明てと思ふ樣子を久八は頻りに後へ引止め五兵衞に向ひ何とも御わびの致し樣も御座なく御打擲ちやうちやく扨置さておき討殺うちころなされる共少しも御うらみは申ません御十分になされよと兩手をつかへかしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三更後一黒虎観に入り一道士をふくみ出づるを射しがあたらず、翌日竭忠大いに太子陵東の石穴中に猟し数虎を格殺うちころした、その穴に道士の冠服遺髪甚だ多かったと見ゆ。